NIKONIKODIY
K006 | オアシスのパワーアイス | 中身はビーズだけでなく! | お一人様は一点まで |
K006 | オアシスのパワーアイス | 中身はビーズだけでなく! | お一人様は一点まで |
風祭涼とハ〇ギは学院祭の賑やかな喧騒の中を歩いていた。通りには色とりどりの屋台が並び、焼きそばやたこ焼きの香ばしい匂いが漂っていた。その中でも、オアシスのパワーアイスクリームという名前が掲げられた小さな屋台が特に目を引いた。
「おや、涼先輩とハ〇ギじゃないですか。」オアシスは明るい笑顔で二人を迎えた。彼は白いエプロンをつけ、氷菓の屋台を切り盛りしていた。
「学院祭でお前が屋台をやるなんて、ちょっと意外だな。」涼がそう言うと、オアシスは得意げに笑った。
「せっかくの学院祭ですし、楽しまないと損ですからね!お二人とも、アイスクリームはいかがですか?今日は特別価格です!」彼はショーケースの中を指さし、さまざまなフレーバーが詰まったカップを見せた。
ハ〇ギが少し迷ったあと、目を輝かせながら「それじゃあ、レモンソーダのやつを。」と選んだ。
「私は…チョコとミントのミックスで。」涼も自分の分を注文した。
オアシスが手早くアイスを作る間、涼とハ〇ギはどこか穏やかな空気の中で言葉を交わした。「こういう時間、久しぶりだな。」涼がふとつぶやくと、ハ〇ギはアイスを受け取りながら頷いた。
「こういうのも、たまにはいいですよね。でも、これから向かう場所では、こんな平和な時間はきっとないと思いますけど。」ハ〇ギは少し笑みを浮かべて言った。
「だからこそ、今を楽しんでおくべきだ。」涼がそう言いながらアイスを一口頬張ると、オアシスが少し心配そうに彼らを見つめた。
「二人とも、どこか行くんですか?」オアシスの問いに、涼は一瞬だけ迷ったが、柔らかく微笑んで「ちょっとした探し物さ。」とだけ答えた。
オアシスはその答えを深く追及することなく、笑顔で二人を見送った。「気をつけてくださいね。また戻ってきたらお話聞かせてください!」
二人は手にアイスクリームを持ちながら、学院祭の喧騒を抜けていった。